新年度、無理に「何か」を始めなくてもいい。

明日からいよいよ4月、新年度が始まりますね。

「新年度だし、気持ちを新たに何か始めなきゃ!」と気合が入る方もいれば、

「正直、環境の変化に合わせるだけで精一杯……」という方もいらっしゃるでしょう。

世の中が「新しいこと」を推奨する雰囲気だと、何もしないことに焦りを感じることもありますよね。

私も勤務時代の30代の頃は、このタイミングで資格講座に申し込んだり、

新しい本を爆買いしたりと、無理にでも自分を動かそうとしていました。

でも、振り返ってみると、その勢いで始めたことが結果に結びついたり、

継続したりした例は意外と少ない気がします。

40代になり、独立して経営を担う今。

脳が求めているのは、どうやら「必死さ」よりも「別の何か」のようです。

「危機対応モード」が鳴らしたアラート

先日、私の携帯に一本の電話がありました。
相手は警察を名乗る人物。

実際に事件を担当しているかのような重々しい口調で、

私の名前を確認し、

「警視庁から要請を受けた千葉県警ですが……」と切り出されました。

正直、怖くなって即座に電話を切りました。

後で番号を調べたら、案の定「詐欺電話」という口コミが多数。

ホッと胸をなでおろしましたが、

最近では同業者の方がChatworkやfreeeのIDを乗っ取られたという実害も耳にします。

「まさか自分が」とか「自分だったら防げる」というのは、もう通用しないかもしれません。

いざその場にいたら、相手はプロ。

冷静に対応できないように、巧みな技を使ってきます。

皆様も本当にお気をつけください。

この時、私の脳内では何が起きていたのか。

おそらく、私の師であるコンサルタントのコラムで紹介されていた

「危機対応モード」が全開になっていたのだと思います。

経営脳を蝕む「不安」と「不足」のアラート

詐欺にも瞬時に反応できる、脳の「危機対応モード」。

一見よく見えるこの機能ですが、この思考が続くと視野が狭くなり、

発想が保守的になり、ビジネスに必要な創造性が下がってしまうのです。

なぜなら、脳内がこの言葉で埋め尽くされてしまうからです。

・このままで大丈夫だろうか
・失敗したらどうしよう
・もっと準備しないと危ない

経営をしていると、常に「不安」や「不足」のアラートが鳴りっぱなしになりがちです。

だからこそ、意識的にこのモードを解除してあげる必要があります。

「快」の刺激が、経営脳を呼び覚ます

脳を危機対応モードから解放し、本来のパフォーマンスを取り戻すために必要なもの。

それが理屈抜きの「快(楽しい・心地よい)」という刺激です。

私の場合は、それが「趣味」への没頭です。

一見、ただの遊びに見える時間の中にも、実は経営に直結する学びが詰まっています。

  • 釣り: 「潮の流れ(市場)」を読み、「仕掛け(戦略)」を考え、「じっと待つ(忍耐)」。まさに経営そのものです。

  • 野球: チームプレーと、一瞬の判断力。これは同業、他士業との連携や、顧客への即応力そのもの。

  • デイキャンプ: 限られた道具(リソース)で、最高の空間(付加価値)を作る。効率化に通じるものがあります。

「これは仕事の勉強なんだよ」と家族を説得できるくらい(笑)、

趣味に没頭しているときは、時間感覚が消え、情報処理速度が上がります。

もちろん、この没頭の中には、ケガや安全、災害対策――すなわち「セキュリティ対策」は必須です。

「努力」ではなく「没頭」を。

成果を出し続ける人は、頑張って「努力」するのではなく、

時間を忘れて「没頭」しているといいます。

「やらなきゃ」という義務感ではなく、気づいたら「やってしまっている」状態。

趣味のように仕事ができれば、それが最強の経営スタイルなのかもしれません。

新しい年度、無理に新しいことを始めようと気負わなくてもいい。

今楽しんでいる趣味にさらに没頭したり、

心からワクワクできる何かを見つけることから始めてもいいのではないでしょうか。

そして、何かに没頭できたときは、成果の良し悪しに関わらず、

「没頭できた自分自身」をぜひ褒めてあげてください。

自分を認め、脳を「快」の状態に置くこと。

それが、結果としてビジネスにおける最高の判断力と創造性を生む近道になると信じています。

私も、適度に遊び(学び)、適度に没頭しながら、

この新年度を軽やかに駆け抜けていこうと思います。

皆様にとって、この一年が「没頭」できる素晴らしい日々になりますように!

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