突然のDM営業
お客様からとあるM&A仲介会社から、
『クライアントの〇〇社から、「御社を買収させてほしい」というご依頼を受けました。
詳細については、別途お電話にてお伝えしますので、ご連絡ください』
という内容の手書きの手紙と担当者の名刺が送られてきたとの連絡がありました。
私も実際にその手紙を見させていただきました。
社長からすると、DM営業はしょっちゅうあるので慣れているそうですが、このようなアプローチは初めてとのことで、驚かれていました。
そもそも会社を売りたいともいっていないのに、いきなり買いたい人がいるから連絡がほしいというのは、身勝手で余計なお世話という話です。
私も同じような経験がありますが、
人材紹介会社から、「あなたをスカウトしたいという会社がある」と名を名乗らず職場に電話をしてきたり、
不動産会社から、「あなたの家を市場よりも高く買いたい人がいる」とチラシが入っていたり、
一定のニーズに対して、数打ちゃあたるという営業手法と同じ印象を受けました。
いざ、その相手を教えて欲しいと言っても秘匿性が高いため、教えられない。
まずはお話をさせてくださいとなります。
相手は、そこで自分の会社を信用させて、その気にさせるという流れです。
買いたい、欲しい会社・人がいると言ってもその仲介会社に登録している数ある会社・人のことで、買いそうな欲しそうな多数の存在を表しているのが実情です。
そもそも自分が一生懸命経営してきた会社をどこの誰だかわからない、一度も会ったことがない相手にトントン拍子で売却できるわけがありませんね。
ただ、最近は一周回って手書きのDMやハガキが相手の潜在的欲求を掘り起こしたり、心に刺さるということもあると営業コンサルから聞きました。
それはそれで勉強になります。
M&Aの選択肢
会社経営のあり方については、 ご存知の通り、日本は今少子高齢化による後継者不足、人手不足で、経営を継続できないと考える中小企業が増えています。
M&Aというと大企業や売上〇〇億円という会社のイメージでしたが、
今は、売上規模関係なく中小企業同士でも活発にM&Aが行われています。
会社の出口戦略として、親族内、親族外承継と合わせて、M&Aは、選択肢の一つとなります。
私自身M&A仲介の営業担当の方と何度かやり取りをさせていただいことがありますが、
経営者や会社の未来を考えるきちんとした人もいます。(結果、成約には至りませんでしたが)
その場合も、事前にこういう相談内容がありということで、売りたいという経営者の方にどのようにアプローチするべきか手順を踏んでいるわけです。
売却する場合、仲介会社に高額の手数料を払うことも考える必要があります。
会社の始め方もそうですが、終わり方にも戦略が必要です。
会社の出口戦略には、必ず事前に専門家へご相談を。
お客様との信頼関係
今回、いの一番に、お客様からご連絡いただいたことが嬉しいです。
普段お客様がどのような営業を受けていて、どのように感じているかというコミュニケーションが取れるだけでも、情報・データが蓄積されて、そのお客様に対しても今後のサービス向上につなげられますし、そのお客様以外にも派生すしていくことができます。
税理士業のいいところは、お客様の経験を他のお客様へのサービス向上に活かせるというところです。
そのためには、日頃の信頼関係が欠かせないということになります。
なので、自分がお客様の立場の場合、経験したことや感じたことを率直に伝えることが、その後のサービスとして返ってくる場合があるということになります。
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そういった経緯もあり、経営者の方の想いやお困りごとお悩みについて、もっと深掘りしていく必要があるのではないかと。
現状は、90分間の無料の経営コンサル相談を考えています。
税理士としてではなく、いち経営の相談者として相対することで、情報の整理と新しい方向性を決めるのが目的です。
社長自身だけでなく私自身も変わるきっかけになると考えています。
詳細は、またご報告したいと思います。
それでは、また。
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