AIの先をいく。将棋の勝負から学んだ「人間にしかできないこと」

突然ですが、皆さんは子供の頃、何に熱中していましたか?

私は小学生の頃、将棋にどっぷりハマっていました。

当時の記憶で今でも鮮明に覚えているのが、担任の先生との対局です。

5時間目の「自由時間」を賭けて、休み時間後の掃除の時間まで指し続けていました。

私が勝てば、クラス全員が「授業なしの自由時間」になる。

その代わり、クラスメイトたちが私の分まで掃除をやってくれる……という、

今なら即問題になりそうな(笑)、小学生にしてはあまりに責任が重すぎる勝負でした。

勝った時はヒーロー扱いですが、負けた時は最悪です。

みんなに掃除を手伝ってもらいながら、どんよりした雰囲気の中で普通の授業を受ける。

あの凄まじいプレッシャーの中で指す将棋は、もう二度とない経験でしょう。

妻とのハンデ戦

そんな私が、この休日になぜか妻と将棋盤を挟むことになりました。

きっかけは、妻がEテレで放送されていた「羽生善治さんと藤井聡太さんの対談」を観たことでした。

あの二人の深すぎる対話に感銘を受けたようで、急に「将棋を指したい」と言い出したのです。

とはいえ、ほぼ初心者の妻と「元・将棋少年」の私。

勝負になるよう、私が「飛車・角・金なし」という特大のハンデを背負ってスタートしました。

攻める駒がほとんどないので、じっと妻のミスを誘い、隙を見て飛車や角を奪い取ってから一気に攻め落とす。

結果……大人げなく3連勝してしまいました。

私も負けず嫌いなので、勝負となれば手加減はしません(笑)。

妻からは「もう一回!」と4度目を懇願されましたが、

流石に頭を使いすぎてヘトヘトになり、休戦。

やはり将棋は、これ以上ない「脳のスポーツ」だと再確認した休日でした。

藤井聡太さんと、AIの「先」

将棋界といえば、今やAIの存在を抜きには語れません。

対談していた藤井聡太さんは、業界でもいち早くAIを取り入れ、

何度も対戦を重ねて強くなったことで有名です。

そんな藤井さんですが、AIの勝率判定で「10%以下」という絶望的な状況から、

たった一指しで数値を逆転させることがあります。

彼自身、「AIが思いつかない手を指し、それが最適手だった時にこそ棋士としての凄みがある」と語っています。

単なる計算の速さではなく、「AIを使いこなした上で、AIの先を行く」。

これこそが、プロとしての凄みであり、これからの時代を生きるヒントではないでしょうか。

「自分なりに」使ってみて感じる、人間の役割

私自身も、仕事にAIを取り入れようと自分なりに投資をし、試行錯誤しています。

正直、世の中の「AIを使いこなしている達人」たちに比べれば、

私のレベルなんてまだまだ全然です。

それでも、自分なりにツールを触り、使い倒そうとあがいてみたからこそ、

分かってきたことがあります。

それは、「最後は人間がどう使うか」という、極めて当たり前の事実です。

最近では、AIの回答が似たり寄ったりになってきたり、AI特有の「クセ」が見えてきたり……。

達人たちはすでに、そんなAIに「飽き」を感じ始めているとも聞きます。

効率化や生産性向上のツールとしては優秀ですが、そこに「自分ならどうするか」という意志や直感を乗せられるかどうか。

いずれ「AIブーム」という熱狂は去り、AIはただの日常(道具)になるでしょう。

その時、最後に残るのは、AIが出した答えをただ受け取るだけの人間ではなく、AIを道具として使いこなしつつ、そこに「自分らしさ」を乗せて一歩先へ行ける人間だと思うのです。

人間にしかできない進化

AIの先をいく。

それは、感情や信念を持ち、予期せぬ一手を指せる人間にしかできない進化です。

テクノロジーの進化に遅れを取らないことはもちろん、それ以上に「人間らしく」「自分らしく」ありたい。

将棋の駒を握りながら、そんなことを考えた休日でした。

皆様のビジネスにおいても、AIには出せない「あなただけの一手」を一緒に見つけていければ幸いです。

 

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