朝3時半起きの早朝海散歩
昨日は、なぜか朝の3時半に目が覚めてしまいました。
こういう日は、なぜだかわかりませんが海に行きたくなります。
パンとコーヒーの軽い朝食を済ませ、茅ヶ崎の海へ早朝散歩に行ってきました。
車で20分くらいの茅ヶ崎漁港についたのは、朝の5時前です。
漁港近くの海岸で茅ヶ崎の伝統的な地引網漁の準備をしていました。
地引き網は早朝より船で大きな網を海に広げ、大勢の人で力を合わせて網を引き魚を獲る昔ながらの漁法です。
これから小舟に乗って沖に網を仕掛けに行くところでした。
あとで調べたのですが、茅ヶ崎で地引網を行っている業者は今は2つあるそうです。
そのうち私が見たのは、創業が明治20年で130年余り相模湾で専業漁業(地引網)を営んでいるところでした。
相模湾で地引網が行われたのは、鎌倉時代に遡るそうです。
茅ヶ崎市のホームページによると「この湘南各地で受け継がれてきた伝統あるこの漁法を今に残し、多くの方々に知っていただきたい、体験いただきたい、そこに暮らす人々の生活を知っていただきたい、そんな思いで観光地引網を行っている」とのことでした。
貴重な光景でしたので、少しの時間遠目から見学させていただきました。
網を広げたあとしばらく放置する時間があり、その後機械と人力で網を回収していました。
機械があるとはいえ、そんな簡単に巻き上げられる訳でもなく、途中に海藻やゴミなどいろんなものが綱と一緒に引き上げられるので、それを人力でゆっくり掛け声をかけながらリズムよく引っ張る光景には驚きました。
運動会の綱引きを見ているようでした。
お年を召した方が多い印象です。結構な肉体労働ではないでしょうか。
30分くらいかけてようやく広げた網が上がってきました。
これも魚を傷つけないようにと砂浜に上がってきてからは、人力で引き上げてました。
網の中には、肉眼で数百匹の魚が見えました。
仕事の邪魔になってしまうので、あまり近づいて見ることはしませんでしたが、イワシサバやアジの小魚だけではなく、黒鯛やもっと大きな魚も見えました。
青いバケツに魚を仕分けして、海水を海まで掬いに行っては、かけて洗う作業を繰り返していました。いずれも手作業です。
周りにはここぞとばかりに魚を狙うカラスが集まってきていました。
何羽かが隙を狙って、くちばしで掴み逃げていきました。カラス対策も一苦労です。
最近のカラスは、どんどん知恵をつけて人を怖がらなくなったとの話をよく聞きます。
早朝から貴重な光景を目にすることができました。
気づけば2時間弱経過していました。
自分の目で見て感じることの大切さ
私の仕事もそうですが、ここ数年デジタル化が加速し、頭の中での反応がデジタル的で深みがないと感じることが増えたように感じます。
デジタルをうまく活用し、効率化し、生産性を上げることは悪いことではありませんし、むしろ積極的に行う必要があると思っています。
ただ、すべてのことを単なる表層的な情報としてそのまま処理しているような人たちが増えているのも事実です。
頭が良くて、仕事が早くて羨ましいと一方で、理解・共感する力に乏しく、「きちんと理解し合っているのだろうか」という不安を感じることがあります。
私は自分で問題に立ち向かう際には、それぞれの情報について、デジタルや他人からの話だけではなく、自ら現場に出向くなりして情報をつかみ、「自分なりに感じる」ことの重要性を感じながら、仕事をしています。
特にそういったデジタル的で表面的な思考は、これまで経験したことがないことや昔ながらの作業にこそ潜んでいると思っています。
ついつい人間は知らないものやわからないものに対して、拒否反応や否定的な意見、距離を置く行動をしてしまいがちですが、現場に出向いてこそ感じるものがあると改めて昨日の早朝散歩で感じることができたのです。
皆さんも自ら行動して現場に出向いて感じたものを自分の明日からの人生に活かしてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。
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